めまい
そのめまい大丈夫ですか?
本来「めまい」という症状はどのような状態だったら「めまい」といえるのでしょうか?実は「めまい」には末梢前庭性のめまいと非前庭性のめまいに分けることができます。
◆末梢前庭性のめまい
末梢性めまいは「前庭性」と「内耳性」という分類に分けられています。「前庭性めまい」は原則として耳鳴りや難聴を伴わないのが特徴で、前庭神経からくるものです。「内耳性めまい」は、原則的に耳鳴や難聴を伴うのでよりめまいがひどく感じます。内耳性のめまいには、メニエール病や突発性難聴、アミノグリコシドなどの薬物性や梅毒などが含まれます。「末梢前庭系」のめまいは、良性の発作性頭位のめまいがほとんどで緊急性は少ないものが多いです。
末梢前転性のめまいで、代表的なのが「メニエール病」です。これは耳鳴りや難聴を伴い、回転性のめまいが数時間から数日続きます。比較的日常で起こる末梢前庭性のめまいは、鼻をかんだりしたときに、おこる難聴をともなっためまいは「外リンパろう」といわれます。激しいめまいと嘔吐まで伴うようなめまいになると、耳が聞こえなくなり何日もこの状態が続くという「前庭神経炎」という疾患もあります。
突発性の難聴を伴うめまいは緊急性を要しますので、然るべき医療機関への受診をしてください。
◆非前庭性のめまい
非前庭性のめまいは、簡単にいうと動悸、息切れ、嘔気などの循環器系の異常を伴うめまいや立ちくらみをいいます。脳の血液循環がうまく行かなかったとき立ちあがると、めまいがしたりしますよね?
そういった血流量がうまく循環できていない場合にめまいが起きます。多くの場合、ストレスや自律神経の失調、過労などが原因となります。しかし、中には脳動脈硬化症など、重症にいたる循環器系の病気が原因となっている場合がありますので、たかがめまいとあなどらず、早期の受診をおすすめします。